2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧
明治以降4代の宮中祭祀とそれぞれの「祈り」の話である。また,その立場が高度な政治性を帯びてしまうが故に,政治的正統性を主張するため,儀式典礼に拠り所を求めざるを得なくなった明治〜戦前の昭和の話でもある。 実は,この本に出てくる話題は,明治前…
地縁血縁。この濃さが本能寺の変,いや戦国社会を読み解くキーワードであると黒鉄ヒロシは説く。エンタメや俗説に踊らされないいぞ,最新研究を織り込むぞの強い意志を感じさせるが,そこは黒鉄ヒロシ。漫画であったとしても決して読み易いわけは無く,むし…
染まっちゃう人たちの話である。神社付属の会館に勤務する若者たちの話であるが,会社に働かせられてたはずの人たちが,仕事に意味を見出したり,職場にいる自分が職場のコミュニティに居心地よさを感じるようになる。そうした「中の人」としての自分に,自…
鈴木敏夫とは,傍らにいる人である。手を動かすことの天才・宮崎駿。哲学することの天才・高畑勲。彼らの隣にて話を聞き,彼らの環境を整え,ときに彼らを唆し,モチベーションを保つ。面白いことに吸い寄せられるように始めたナウシカ。そこからズブズブと…
成人になってしまった子を持つ,あるいは子育てを終えた方々には,悔恨の念が湧き上がってしまうのではないだろうか。と同時に,子どもとここまで向き合えなかった,宇野先生のような存在と知り合うことができなかった。何より,子どもの様子に対して,自分…