2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

読書感想文「ぜんぶ、すてれば」中野 善壽 (著)

生ける伝説・中野善壽の初の著書。 ゆるりと竜が空を駆けるように生きる中野の言葉に,はぁーと感嘆の吐息がもれてしまう読者が多いだろうことは,容易に想像がつく。 中野の価値と意味とは,個としての存在である。学閥,閨閥,出身地,遺産など自分をつく…

読書感想文「新人弁護士カエデ、行政法に挑む」大島 義則 (著)

ストーリー仕立ての紛争処理の実務をテーマとした行政法理解本である。 行政法を学ぶとは数多(あまた)ある個別行政法を網羅することではなく,行政作用法や行政救済法を学ぶことを意味するわけで,行政手続法,行政不服審査法,行政事件訴訟法の3法を理解…

読書感想文「変異する資本主義」中野剛志(著)

お花畑を闊歩する幼児の天真爛漫さのような理想状態を描き,そこから現実へアプローチする理念的な物言いによって,現実の事象とその対応策へ反論する「リベラリズム」及び「リベラリスト」から本書への感想を,ぜひとも聞きたいものだ。 アメリカのリベラリ…

読書感想文「京大 おどろきのウイルス学講義」宮沢 孝幸 (著)

「ほんとうは面白いウイルスの世界」であり「●●の知らないウイルスの世界」である。 目には見えないが周りや体内にいつも存在し,何なら無くては困る存在だったりもするウイルス。今は,定時のニュースでその大活躍が報じられているが,昨日今日,現れたわけ…