VIVA !! オホーツク地域自治研究所

2007年2月18日付朝日新聞
道内の自治基金 ゼロ金利で貸しては? 夕張再建アイデア提言 オホーツク地域自治
 財政破綻した夕張市財政再建策に役立てようと,オホーツク地域自治研究所(理事長=金倉忠之・北見工大教授)が,道内の他の自治基金などを拠出してゼロ金利で貸し付けるなど財政再建策のアイデアを 提言にまとめた。

<オホーツク地域自治研究所>
http://members.at.infoseek.co.jp/okhotsk_lab/

 アイデアそのものの寸評はしない。当所ホームページをめくってみたが,該当するページが見当たらず,詳細確認できなかったこともあるし,それよりも今回の件を自分たちのこととして引き寄せ,解決のためのアイデアを考え発表する姿勢に快哉を叫びたい。

 「夕張問題」においては,センセーショナルの報道が「煽り」や「いじり」として夕張そのものが「ネタ」として扱われる風潮に嫌気がさしている方も多いと思う。その一方で,自治体関係者からのメッセージの発信が必要に思うのだが,どうにも,諦観と立ちすくんでいるだけのように思う。国や道の支持率のための「支援策」への批判は多いだが,「先進自治体」の首長や自治体関係者から,では同じ自治体としてやれることは何かという発信が見えない。いやむしろ,今こそ,自治のプロから発信が期待されているはずだ。私は,一見,遠回りであったとしても,こうしたメッセージが信頼につながると思う。

 では,お前の思うところはどうなのだ,と聞こえて来そうなので,以下の4点を挙げておきたい。

  1. 住民自治のための情報公開・共有(政策広報)を急げ
  2. 監査委員の責務を問え
  3. 安全度の高い内部通報者支援を確立せよ
  4. 自治体職員は公会計に精通せよ


 なお,記事の最後には,こうある。

研究会は,夕張市長や知事選の立候補予定者らに提言書を送ることにしている。