商売のタネは,目の付けどころから〜リンゴ剪定枝を売る時代


 たまたま聞いたラジオで,次の話題を流していた。

 不用となったリンゴ剪定枝(せんていし)をご当地商品にしようと、弘前市内の産学官メンバーが剪定枝に「めんこい『りんごの花っこ』」と名付け、来年からの売り出しを目指している。

 販売化を進めているのは、「世界自然遺産白神山地』のめぐみ開発プロジェクト事業委員会」の特産品ワーキンググループ(リーダー・石川善朗弘大教育学部助教授)。「弘前にちなんだ、全国展開できる商品の開発」をテーマに、十七項目にわたるプロジェクトを進めている。「りんごの花っこ」はその第一弾。

 「りんごの花っこ」は、市内のリンゴ園から譲り受けた五十−六十センチの剪定枝を三本一組にした商品。

 花瓶などに挿しておくと、リンゴ特有の白く愛らしい花や新緑の葉っぱが楽しめる。

 商品化に当たり、同グループは、木の葉や枝を料理に添える「つまもの」として流通している徳島県上勝(かみかつ)町の事例などを参考にした。

 石川リーダーは「リンゴの花言葉は『選ばれた恋』。観賞用のほか、プレゼント商品として将来は全国に売り出していきたい」と話している。


産学官でリンゴ剪定枝を商品化
東奥日報 2007年2月23日(金)


 目の付けどころがイイ。処分に金や手間のかかる不要品を有価物にするアイディアは,新商品発掘の基本中の基本。しかも,その地域の特産物なので,イメージの浸透も素早く,商品は花なので印象も良い。率直に敬意を表し,僕らもこれに習いたい。