いま,社長が乗るべきクルマとは


 かつて,社長が乗る車とは,色が黒かったり白かったりしたのだろうが,クラウンであった。たまにガテン系社長だとセドリックといったところか。
 バブル崩壊も一昔前,とりあえずベンツやセルシオに乗ってみた,というところだが,はてさて,クルマ選びもどうしよう,と頭を悩ます社長さんも多いことだろう。そこで,そんな社長さんに私から,平成19年5月現在のクルマ選びをアシストしましょう。


 時代はエコ。わかってるよ?!えぇ,社長さんたちは日頃からいたいほどエコ志向でらっしゃることは十分承知しております。だから,お前が言うのは,プリウスだろう?って,違います。プリウスを社長を小さくします。社長が安易に小さくまとまることを選択しているという間違ったメッセージを社員や取引先に送ってしまいます。


 もうひとつ,時代はより混沌としています。バイオガソリンって,初めて聞いたのはいつですか?今年聞いた方がほとんどではないですか?それがもう,マヨネーズの値段に跳ね返ってます。そんな社長さんたちでも,サルコジが大統領になることは予想されていましたね。そうです,時代はハードに,シリアスになっていっています。フランス人は大胆に変革を受入れようとしています。


 私が申し上げたいことは,エコは当然として,時代に敏感になろうということです。いま,日本のクルマ・シーンに何が起きているか。ご存知のとおり,軽自動車大爆発!です。ここで嫌な顔をした社長,あきまへん。もひとつ,軽自動車を見損のうてもろうてはあきまへん。


 いま,軽自動車が来てます。来まくりやがってます。時代は,"K-Car"であります。昨年の三菱 iの大成功,走りを売り物にするダイハツソニカ,デザインセンスに感心するスズキ・セルボなどなど,最近の力作ぞろい,充実のラインナップ!それもそのはず,軽自動車が売れまくってます。
 (普通+小型)の乗用車合計が,

  • 2003 3,168,195
  • 2004 3,396,048
  • 2005 3,361,341
  • 2006 3,134,134


と,いまいち冴えないのに対し,

  • 2003 1,800,863
  • 2004 1,890,818
  • 2005 1,923,570
  • 2006 2,023,520


のように軽自動車合計は,この4年間で10%も販売を増やし,いま,明らかに軽自動車に風が吹いているのです。


 そこで,社長にお勧めしたい1台は?と言えば,


ダイハツ ミラ


であります。特に創業間もない企業や新分野進出や新規事業を立ち上げを進められている「これから」の社長さんには,時代の風を感じ,それを体現してみせるには,軽自動車。なかでも,このダイハツ・ミラは,エンジンを自動的に停止・再始動させるシステムを搭載し,驚異の燃費:27.0km/Lを実現しており,エコそのものをハイブリッドなどという大掛かりなものではなく,赤信号や交通渋滞で車両が停止中にエンジンを停止・再始動させるというシンプルな方法の実現で,燃費向上やアイドリング騒音低下させています。そうした中小企業のアイディアや工夫により活路を見出すという日頃の社業の取組みに通じる仕組みはきっと,お役に立ちます。
 しかも,社員や取引先への新たな価値観と進取の気風と社長のやる気を熱く伝えるメッセージとして機能するはずです。
 私は,2年で変えていただて結構だと思っています。それだけ,先の見えない世の中です。いま,この時代のチョイスはこのクルマだと申し上げたい。また,仕事用のクルマだと言うことです。プライベートでは自宅の車庫のボルシェ・カイエンが,週末のあなたを待っていても構いません。


 なお,安定した事業を展開されている社長さんには,生活にスパイスを加えていただくため,


ホンダ シビック タイプ R


をお勧めします。こういう熱さが私は大事だと思います。

 また,社内人事が新聞紙上に載るような注目される企業の場合は,


電車通勤


これしかありません。伊藤忠の丹羽会長,エルピーダメモリーの坂本幸雄社長,どちらも電車通勤です。そうです。電車しかありません。


 いま,クルマ選びが難しい時代ですが,とにもかくにも,軽自動車がまぶしすぎる時代であります。
 クルマについては,また書きます。