サイエンスZERO「実験で解き明かす!心に潜む仕組み」,見ましたよ。


 昨年暮れに放送されたものの再放送を偶然,見た。

さまざまな工夫を凝らした実験で「心の正体」を探る社会心理学の最前線を見る。プレゼンターは北海道大学山岸俊男教授。「なぜ実験で心がわかる?」という質問に、山岸教授は「心と意識は別もの。ヒトの心は本人にもよくわからない。実験なしに知ることは不可能」と言い切る。


サイエンスZERO | これまでの放送 | 第238回 シリーズ ヒトの謎に迫る・ 実験で解き明かす!心に潜む仕組み


動く山岸先生を初めて見,声を初めて聞いた(写真は「ほぼ日」で何度も見た)。山岸先生の本を読んでいて気になる実験の風景が,「こんな風にお金を被験者に渡すのね」だったり,「討論やアンケートって,こうしているのね」と,映像があることで本をテーマに集中して読めそうだ,と思う。

 展望としては、山岸俊男の望むような信頼社会は形成されないのではないかと思う。というか、信頼が形成される地域のシステムが重要なのだろうが、そこは当然ながらある階層的な閉鎖感が伴うだろう。


年始に読んでいた本 - finalventの日記


 ウチとソトの関係を開けるかどうかなのだろうと思う。「会社」や同業者組合,商工関係組織でつくられる「仲間」の意識が排他的であったり,他所に対する燃え盛る敵対心は,私たちの社会だけでなくどこにでもあるのだろうけど,そのウチ側に入れるかどうかっていうのが面倒,というかね。
 もう一つ,山岸先生のところで行われているのは「実験」で,その結果によって「こうした(傾向)が見られる」というもので,「実験」の結果による「少数」もいるわけだ,と思っておくことも大事かな。


 そういや,終風先生が読んだ本以外に,読みかけのままにしてあったな。

社会的ジレンマ―「環境破壊」から「いじめ」まで (PHP新書)

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