丸井今井,民事再生メモ


 よくわからないので,いくつかまとめておきたい。
 まず,民事再生とは,次の手順とスケジュールで進むらしい。

民事(通常)再生事件標準スケジュール


民事(通常)再生事件の標準的なスケジュールは次の表のとおりです。
(ただし,あくまで標準的なものであり,実際には事件ごとに異なります。)


 手   続            (申立日からの日数)
・事前相談              (1週間前)
・申立・予納金納付          (0〜2日)
保全処分発令・監督委員選任     (0日)
・(第1回債権者説明会)       (保全処分発令後早急に)
・監督委員からの意見聴取期日     (10〜13日後)
・開始決定              (2週間後)
・債権届出提出期限          (6週間後)
・認否書提出期限           (8週間後)
・一般調査期間            (9〜10週間後)
・財産評定書・報告書提出期限     (10週間後)
・(第2回債権者説明会)       (報告書提出後早急に)
・再生計画案(草案)提出期限     (10週間後)
・打ち合わせ期日           (11週間後)
・再生計画案(完成版)提出期限    (14週間後)
・(第3回債権者説明会)       (再生計画案提出後早急に)
・監督委員意見書提出期限       (16週間後)
・債権者集会             (22週間)


裁判所 | 民事(通常)再生事件標準スケジュール


 そして,丸井今井民事再生は次のとおり,始まる。

弊社は、本日、札幌地方裁判所民事再生手続開始申立てを行い,開始決定を受けましたことをお知らせいたします。


民事再生手続開始の申立てについて(平成21年1月29日)[PDFファイル]


上の標準スケジュールでは,申立から2週間後に出される開始決定が,即日出されたわけで,このことは事前相談が十分に練られたものなのだろうと推測される。

 弊社は、去る平成21 年6 月1 日、札幌地方裁判所に対し、民事再生手続における支援スポンサー
である株式会社 三越伊勢丹ホールディングス が出資する新設会社に弊社札幌本店および函館店の
事業を譲渡する許可申請を提出しておりましたところ、平成21 年6 月22 日、同裁判所より許可
決定を頂きましたことをお知らせいたします。


弊社事業譲渡の許可決定について(平成21年6月23日)[PDFファイル]


 この許可決定が上記スケジュールのどの段階に当てはまるのかなのだが,まったく知識不足でわからない。
 ちなみに,

スポンサー企業は、いつ頃までに、どのようにして決定するのか伺う。


所 管  経済部商工局産業経済交流課
答弁者  産業経済交流課長


スポンサー企業の決定についてでありますが、


○ 現在裁判所から示されているスケジュールでは、5月28日までに再生債権の届出があり、10月16日までに再生計画案を作成し、裁判所が計画案を認定することとなっている。


北海道議会議員 千葉英守 (ちば英守) 札幌市中央区 >> Blog Archive >> ◇議会報告 【平成21年第1回北海道議会定例会】 平成21年3月25日 予算特別委員会(経済部審査) 「大型店舗の再建について」


とのことなので,債権届出提出期限の5月28日を終え,すぐに譲渡申請を提出し,その後の認否書提出期限を過ぎてから,事業譲渡の許可決定が出た,ということになろうか。
 そして,現在なのだが,財産評定書・報告書提出期限は,いつに設定されていて,もう提出は済んだのか,さらに10月16日に作成することになっている再生計画とは,草案なのか,完成版なのか,最後の肝心の関門である債権者集会では同意を得られ,可決されるのか(可決されないと再生計画は認可決定にならない),疑問はつきない。
 もちろん,計画がどんな計画で,どのように遂行されるのかも。