社長がつま弾くウクレレから首長について思ったこと


 映像が美しく,往来の人たちがカメラに向ける視線が何とも自然な様子で,気に入っている旅番組,NHK「世界ふれあい街歩き」の再放送を昨晩,見た。
 この番組の紹介にあるように,

街角にはウクレレの音色が流れます。


世界ふれあい街歩き
ホノルル  〜ハワイ州
 −ホノルルハーバーからダイアモンドヘッドを目指す−


と,幾人ものウクレレ奏者が南国ムードを高める音楽をあちこちで鳴らす。そんな一人をカメラはとらえ,話しかける。ウクレレ奏者は,カモンと家の中へ案内する。ウクレレをつくっているのだ,と言う。ウクレレづくりはファミリー・ビジネスだという彼が,案内したのは,なんと工場。決して家内制手工業の工房ではなく,ウクレレ界の有名・老舗ブランドのカマカだったのだ。
 社長の彼に,尋ねる?あなたは,製造に携わらないのか?社長は言う「私は,仕上げの確認をする。製品の出来を見るのだ」と。もちろん,社長室に座って書類やPCをしかめっ面で睨みつけることも無い。彼にとって,通りでウクレレをつま弾くこととは,趣味のようであり,製品チェックであり,彼の人生なのだろう。
 いま,衆議院選とは別に選挙戦に突入している自治体で,新たに首長が選出される。結果の如何は住民に委ねられるわけだが,選ばれる首長は,地方自治やまちづくりが趣味だ,と言えるような人物,そのように実践してきた候補者が,結果的にはよい自治体経営をするのだろう。まちづくりと地方自治への思いが,人や地域を動かすからだ。
 ちょうど,それはウクレレを楽しそうに奏でる社長が,最高のウクレレを作り多くの愛好者を喜ばしているように。


 ちなみに,カマカについては,


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