もう,ずいぶんと前の記事なのだけど,2010年11月6日付け朝日新聞・オピニオン「異議あり」で,深澤真紀さんが「40代ガールズトークは痛すぎる」と題して,持論を展開している。
ガールズトークが痛いのか,痛くないのかは,男子…じゃないな,オッサンからは言及しない。それより,まず「女子」という呼び名は,今世紀に入って広がったとして,
「女性」は堅苦しい。「女」は乱暴。それに比べて「女子」はニュートラル。そこに乙女的なニュアンスが加わってて,自分たちのことを指し示すのに,ちょうどいい感じだったんです
この女子同士が語り合うことは,
西欧は基本的にカップル文化なので,もっと特別感の強い用語のようです。独身最後の夜をガールズトークしてすごそう,というふうに使われる。だからこそニューヨークのセレブがガールズトークを繰り返すSATCが注目されたんでしょう。その点,日本や東アジアはずっと同性同士でつるんでいる
一時期に比べ,男女分け隔てなくフランクに話をする空気が退潮してきて,「同性同士でつる」むのが増えているように感じるのは私だけだろうか,ちょっと気にはなる。この後,深澤さんは,かつて「男性から姫扱いされた成功体験を持つ人がかなり」いる世代が,「ずっと『女子』でいたい,いなくちゃいけないという思いが刷り込まれて」いて,「自分がどれくらい女子力があるかを発表する舞台」としてのガールズトークの場で,自分を卑下,謙遜し,負けの姿勢,道化を演じることになることを「痛い」と言う。
さて,このエントリーの肝は,次だ。
――女子術とは……
「足を引っ張り合うネガティブな渦に巻き込まれずに,社会関係を保つための方法。心を込めすぎない,しかし,同性社会のルールからも外れないおつきあいの技術ですね。余計なことを言わない作法とか,心にもなくても,おわびをきちんと言えるとか。男子も身につけておくといいですよ」
これには,前段がある。
――ストレス解消目的で,同性とのおしゃべりはよくない?
「自分が弱っている時は,逆にため込む危険が大きい。むしゃくしゃしたらお風呂に入ってさっさと寝る。フテ寝,フテ風呂お勧めします。ヤケ酒,ヤケ食いは,40過ぎたらいいことなし。さらに,新しい目標を立て前向きにがんばろう,は勝間和代さんクラスの人しかお勧めしません。普通の人には,女子力よりも『女子術』を身につけることを提案したいですね」
では,ここで整理してみよう。
- 自分が弱っている時は,同性とのおしゃべりは逆にため込む危険性:大
- むしゃくしゃしたらさっさとフテ風呂,フテ寝
- 心を込めすぎず,同性社会のルールからも外れないおつきあいを心がける
- 余計なことを言わない
- 心にもなくても,おわびをきちんと言う
さて,男子諸君,「やり過ごす」技術としての女子術。精を出して身につけてみようじゃありませんか。「飲みニュケーション」が何の解決にもならないと知っている貴男なら,なおのことだ。