読書感想文「シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成」安宅和人 (著)

 未来は作れる,という話しだ。しかも,国家レベルの。
 これを読んで,元気が湧いて来ない人がいるのだろうか。読んでいる途中から,ムクムクと内側から起き上がってくる意欲。目の前が自然と明るくなって,希望を感じられるはずだ。
 あらゆる業種で,蓄積されていくデータを処理していく中で,特性や意味を見出し,新たな事業をスケールを超えて取り組み出すような,AIの活用が可能になるという。そのためには,データの山を従来のとは別の視点で見つめおなすことができる新発想が必要であり,それができる若い人たちの可能性を後押しする必要があるのだ。
 アンダー・コロナの今,活躍しているmRNA創薬とは,薬学×データ×AIがもたらしたと考えれば,あらゆるジャンルで,ビオンテックやモデルナに相当するスタートアップやベンチャーの大成功予備軍が埋もれているのだ。
 未来を広げるために,未来への投資を語る人物への期待と賛同からアクションを開始しよう。