情熱列伝である。
熱い思いこそが、諦めずに継続する原動力だからだ。失望、絶望、意気消沈は乗り越えるべき出来事に直面した際に起こる感情だ。努力、精勤、刻苦勉励の姿なんてのは、側から見りゃ、そう見えるんだろうが、本人たちには思いにどっぷり浸かって動いているだけのことだ。
自分がなにを好きなのか、何に無我夢中になって時間を忘れて取り組めるのか、情報が溢れ他人の様子や他人からの評価が気になってしまうと、身動きが取れなくなるし、自分で自分を見失う。だからこそ、休憩、休息が大事だったりする。なので抑え難い衝動に向き合うとき、擦り切れてしまう心が折れて、逃げ出したいということがあったとき、それと比べてもなお、どうしても実現したい夢や目標なのかを見極めることも必要だったりする。
成功者として見られたいか、はたまた、自分自身が納得のいく成功を掴もうとするのかも、案外、区分けが難しい。成り上がりたい、金持ちになりたいだけでは情熱がガス欠するからだ。
「うだつの上がらない、しょぼくれた、パッとしない、結局、いま、その程度な人たちよ、朗報だ。あなたは、大器晩成なのかもしれない」と思わせてくれるアヘンかも知れないが、思いを持って歩んだ人こそが称えられる、ということを教えてくれる一冊だ。スカしてやがると成功は手に入らない。
