権力とは何か。成功とは何か。
辞書では、権力とは「他人に強制し、服従させる力」であり、結構どぎつい。同じく、成功とは「富や社会的地位を得ること」となる。なかなか生々しげなグリーディだ。
だが、いったん、定義は置いておけ。「あの人は力がある」の「力」ぐらいにとらえておこう。
まず、すべきことは、自分を「強力で有能で成功する人間だ」と信じて疑うな。そして、何がなんでも成功するんだ、という強い意志を持て。図太く、粘り強い精神力を持ってだ。なぜなら、権力や地位を得るという成功なくして、さまざまな代償の支払いを免れることはできないからだ。斜に構えて愚痴をこぼしたってツケを払わされるだけだ。
権力の獲得には、政治的スキルが必要だ。政治的スキルとは「仕事で関わる人々のことを理解し、その知識を利用して、個人的/組織的な目的を推進する能力」ってことだが、これって悪?汚らしい?争い?定義を見る限り、そんな嫌らしいものじゃない。政治的スキルを駆使し、戦略的に行動し、上司を引き立て、有益なネットワークを築き、自分の業績を誇示することだ。
政治的スキルを誇示し発揮する際には、自信に満ちた態度を取れ。自信過剰、厚顔無恥と言われてもいいのだ。堂々としろ。「自分には自信がある」、Yes ! 。「影響力と支配力を及ぼすんだ」 Yse ! 。個性?自分らしさ?唯一無二?オリジナリティ?そんなものより、味方になってもらいたいと思う人が期待する行動・態度を見せろ。堂々とした人に、人々は安心し頼りたくなる。だが気をつけるべきは、好かれようとし過ぎないことだ。毅然とした態度ってヤツだ。好かれるためにおもねったり卑屈になったり、へつらったりするのは違う。権力基盤の方が大事だ。
勉強をできる者が大勢いる世間に埋没してしまぬよう抜きん出るためには、人と違ったことをしなくてはならない。同調圧力、行動規範に捉われるな。世の中は、マイノリティや弱者、ニューカマー、田舎者、貧乏人などが当然するだろうという役割的期待がある。甘く見てくる。舐めてくる。だがな、そんなものは「突破しろ!」。なんなら、大物に頼んで動いてもらうと、いい。そんな禁じ手を使ったって、案外、人は頼み事を聞いてくれるものだ。
繰り返そう。自分を前面に押し出せ。堂々としろ。力強く話せ。簡潔に。積極的に自分の物語を語れ。「誰かが自分のことを見ていてくれるだろう、認めてくれるだろう」なんて甘いのだ。陰の努力や善行はスルーされる。残念ながら、悪行愚行だけはお天道様が見ている。
いいか、成功するんだ。権力を持つんだ。「未熟さや浅はかさから思いがけぬ挫折や試練を経験し、そこからの気づきと学びにより成長し、その教訓から新たな方法で困難に挑み、成功を掴み取る」ーみんなが大好きな物語・成功譚を語れ。まずは、ここからだ。
「他人に強制されず、服従させられないための力」という自由を得るために、出世や地位の獲得がある。そう思えば、決定権や影響力を行使することや権勢を示すことだって、有意義に感じられるのではないか。少ない権限で重用もされないようでは、扱いがぞんざいになり、せっかくの意見も聞いてもらえない。アイディアや改革案があっても使われず、よいコミュニティやよい社会が実現しない。ならば、無視できない存在、意見を求められる存在になっておくことが大事じゃないか。
そのために、演出によってもたらされる権力を示せ。
