逆境である。「何の因果か」ではなく、不運や己れのしくじりが引き起こした結果ではあるが、いま、うらぶれた長屋に住む面々の話しだ。
わだかまりである。どーしてこーなっちゃうのかなー、である。なんでだよー、だ。アゲインストは、いつ終わるかはわからない。ずーっと、そのままなのかと考えちゃうかもしれない。しかも、抜け出せるかどうかわからない。この先を考えている場合じゃないのだが、まずは、いま、しっかりと耐え忍ぶしかない。明日は晴れるかどうかはわからない。だからこそ、不確かなものにすがっている場合じゃないのだ。今日を生き抜くのだ。来るか来ないかわからないものにベットしちゃいけない。とことん絶望すれば、入ってくるものは希望だけだ。だからこそ、変な期待をこめちゃうとおかしなことに流される。
人生とはプラスでもマイナスでも複利だ。今日のツラさはこの先も続くかもしれない。でも、ちっぽけな前向きさを今日の分、貯めることを目的にコツコツと生きていこう。
沈鬱でお先真っ暗な気分は、そちこちに転がっていることを知っておくためにも読んでおいていいのではないだろうか。そんな一冊だ。
