ウチダカズヒロのブログ

最近は読書感想文を書いてます。オススメ本を教えてください。読書感想文のご依頼あれば、読みます(たぶん)。kazgeo@gmail.com まで。

読書感想文「東大首席が教える超速「7回読み」勉強法」山口 真由 (著)

 「勉強しなさい」と言われ、行う作業・行為とは何か。書き取りか、副教材・ドリルの斜め読みか、ワークや問題集をひたすら解くことか。違う。「勉強」とは、まずは「教科書」を7回、読むことだ。これこそが勉強そのものであり、ここから始まるのだったのだ。
 本書は、勉強の猛者が語るメソッドとライフヒストリーだ。
 もはや名著にして古典。検索をすれば、この原典をもとにした7回読みの勉強法はあちこちにある。「試してみた」の記事もたくさんある。予備校などのサイトでも紹介されているから、効果は検証済みと言っていいだろう。山口個人の特殊能力ではなく、凡人にも、いや凡人だからこそ試せ!となる。
 もともと何気なく、繰り返していたことが結果を出した。意欲を持って取り組んでみると、成功を積み重ねることができた。体を壊すぐらいトコトンやってみると、とてつもなく成果を出すことができた。
 妹に、勉強のやり方を問われ、振り返って出した答えが「本を繰り返し読め!」。妹に聞いてみたいが、呆れたのではないだろうか。だが、結果を出し続けた山口が正しかった。知識を身につけるとは、その本を会得することであり、その本の世界に馴染み、その本の世界を好きになり、その本で書かれていることをスラスラと語れるようになることだ。
 まったくの新分野や苦手だったり毛嫌いしているジャンルのことは、心理的バリアが働いているから、頭に入らない。だが、接触頻度を高めてしまえば、自ずと好感度が上がる。広告代理店が新製品を大量に宣伝し、知名度を一気に上げることで、その対象のモノや人のことを「知っている」「認識している」「わかっている」状態に世の中がなる。それを自分で自分に対して、行うということだ。
 繰り返し、反復と継続という言われてしまえば、身もふたもないないような当たり前のことを、「当たり前のことこそが大事なのだ!」とハッと気づく人には、刺さる一冊だ。