2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧
今の落語シーンを語る双璧といえば,堀井憲一郎と広瀬和生で決まりだろう。その我らがホリケンこと,堀井憲一郎がずんずん書いた一冊。そのホリケンが戸惑っている。「落語に行くなら,どういう準備をすればいいでしょうか」と学生に何度も聞かれたからだ。…
今年2019年は,ラグビーワールドカップ日本大会の年である。共著もある京都大・山中伸弥教授が,平尾誠二とこの大会を見たかったと嘆いていたのが印象的だった。その平尾誠二の本。現在,氏の著書それぞれが入手困難となっているのだが,今回,初めて著書を…
「傑作を通じて,才能を世に知らしめる」ことを待ってもらうことが許された男・近松半二その人の物語である。中年になっても阿呆ぽんと呼ばれつつ,そうして待ったもらえた時間の末に,因果の渦の底に身を置き,立体的な関わりが筆を走らせた。 治蔵や正三が…
2019年,最もホットな一冊だ。抜群に面白い本なのだが,何が面白いのか。愛すべきキャラクターの主人公・カラマが面白いのか。カラマ大好きの著者である突撃姉さん・小川さやかが面白いのか,シェアリング経済と人が次々と入れ替わりながらも維持される香港…