2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧
吉田茂が主義主張を語るときの正直さと洞察力が染みる一冊だ。 ソビエトと中共を嫌い、大使を務めたイギリスに同じ通商国家として信を置く。吉田茂を戦後のリスタートに宰相を任じた決断に、ただただ感謝したい。もっとも、もう吉田しかいなかったのかも知れ…
アイソスタシーという地殻が氷山が海に浮かぶようにマントルの上に存在している図を説明したくて、この一冊はある。ここでいう海に相当するのがマントルであり、橄欖岩である。氷山の海面より下の部分は海洋地殻の玄武岩である。海面より上にあるのが大陸地…
鶴見俊輔が没して8年である。日本の言論界は、鶴見俊輔が去ってホッとしているのがわかる。鶴見俊輔にバカにされるのではないか。根本から違うよ、と言われるのが怖かったのだ。そうした「わかっている人」にハナっからひっくり返されちゃうのは、堪えたは…
テーマは空気だ。世間の空気そのものが主役なのだ。 そもそも周りに「わかってもらえる」とは何なのだろうか。こちらから見える世界とそこから働きかける自分がいるとき,はたらきかけた相手からの反応そのものを、こちらが期待していなかったとしたらどうな…
この世は、生きている者のものである。 なので、うっすら感じている死んでしまうことやいなくなってしまうことは、普段は考えない。とは言え、当たり前に明日が来るわけではない。大小の違いはあれ、アクシデントはあるし、うっかりとしたミスもあるので、思…