2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

読書感想文「小さくても勝てる - 「砂丘の国」のポジティブ戦略」平井 伸治 (著)

ダジャレとは,何か。 オッさんが垂れるダジャレとは,ただただ,前頭葉の制御が困難になり,ポロポロと思いついたものをこぼすものか。違う。場の空気を読み,間隙を縫って,ここぞの場面をキメに行く,そんなダジャレもある。 コロナ禍でさらに名を売った…

読書感想文「パンデミックの文明論」ヤマザキ マリ (著), 中野 信子 (著)

コロナ禍の混沌の中で,何がどう語られたかの記録の一つになるであろう対談。 この文明社会のもとでは,パンデミックとはあくまでイメージトレーニング,想定論として万が一,起きたらどうなるかをシミュレーションしてみるのであって,世間一般には実際には…

読書感想文「たちどまって考える」 ヤマザキマリ (著)

人類まるごと,つんのめってコケている。コロナ禍で,コケて怪我をした程度も違えば,発した奇声も違う中,つまずきの原因となったウィルスを目にしつつ「たちどまって考える」ことを勧めている。 あえて言おう,司馬遼太郎の名コラム「この国のかたち」,そ…

読書感想文「流人道中記 (上)(下)」浅田次郎 (著)

世の中には,理不尽が溢れている。それ故,憤懣やる方なさが時にはみ出し,事件となる。 そんな理不尽,出鱈目,いんちき,ぺてんが通るものか,いや,通っちゃってるんだから,この世なのだ。なので,それを記して,悲劇と呼び,皮肉を言う。 流人と押送人…