2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

読書感想文「鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。」川上 和人 (著)

あー,面倒臭い。頭のいい人特有の話があちこちに飛び,自分の周りのネタを早口でぐいぐい押し込んでくる,そう,あなたも経験したことがあるだろう,あの喋りで全編,貫かれる。著者は,NHK「子ども科学電話相談」でお馴染み,我らがバード川上だ。テレビ出…

読書感想文「千利休 切腹と晩年の真実 (朝日新書)」中村 修也 (著)

困った本なのだ。いや,この本で困ったことになっているのだ。おそらく,中村先生の指摘は正しい。利休は切腹してない。利休は侘び茶を生んでない。利休は待庵を作っていない。おいおい!とツッコミが入るわね。でも,実は茶道界では,まぁそうだよね,と受…

読書感想文「志ん生一家、おしまいの噺」美濃部 美津子 (著)

またもや,志ん生である。でもしょうがない。大河ドラマが志ん生だからね。でも,この本,美濃部美津子一代記なのだ。志ん生長女の生い立ちと彼女の眼に映る志ん生一家の悲喜こもごもである。やはり,家族の眼から贔屓目に見ても志ん生はめちゃくちゃである…

読書感想文「上馬キリスト教会の世界一ゆるい聖書入門」上馬キリスト教会 (著)

あちら側とこちら側とのあいだを,「もう行き来できない」と諦めてしまう関係があると思う。強情だったり,強欲だったり,「まあ,おつきあいはごめんこうむります」という方との関係だ。自分たちから縁遠い宗教というのも案外そうで,信心が深過ぎる人とは…