2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧
歴史学や考古学からの研究が進み,一般の興味関心も広がっているアイヌについて満遍なく最新の知見がわかる一冊。 時代や場所によっていろんなアイヌがいた。もちろん,悪人も権力者もいた。アイヌとは決して一様ではないことが共有されていなかったのは,そ…
実は多くの著書を持つひふみん。その最新刊。最近,ローマ教皇が来日した際,東京ドームに出向く敬虔なクリスチャン,なんたって聖シルベストロ教皇騎士団勲章を持ってるくらいだからね。 そんなひふみんが,宗教の要素をなるべく抜いて,考えや実践を中心に…
立ち食いそばチェーン・富士そば経営者・丹道夫の立志伝である。 仕事は人がする。その仕事の目標を達成するために組織を動かしていくことを経営とするならば,丹は,どう経営してきたか。その経営観である。リーダー・マネジャーからの権限委譲が重要と,経…
小松帯刀である。つくづく,小松である。19世紀,その地政学的位置のため,自ずと開けてしまった薩摩藩が,「国家」を意識したとき,旧弊を打破することを決断。その薩摩を率い,先導したのは,のちに英雄視される面々ではなく,小松帯刀であったのだな,と…
敗戦後,社会体制はどう動くことになるのか。領土や権益を巡って,開戦した後,終戦は互いの停戦合意に調印した後,決着する。この当たり前の視点から「アフター・白村江の戦い」の検証を試みた意欲作である。 負けたのは,倭国だ。当然,特使もやってくるし…