2013-01-01から1年間の記事一覧

「日本人の知らない日本語3 祝! 卒業編」でサピア=ウォーフの仮説を思い出す。

マンガ好きのウチダです。 「日本人の知らない日本語」は,1,2巻を読んだまま,同じ著者の「日本人なら知っておきたい日本文学 ヤマトタケルから兼好まで、人物で読む古典」を,気になって眺めただけになっていた。 「日本人の知らない日本語3 祝! 卒業編…

「終わった花は沈んでいく。私もそうありたい」と隣のオバちゃんは言った。

暑かったね。今年の夏も。「まだ,暑いよ,バーカ」と思う方も多いかもしれないが,ピークは過ぎたろうし,いくぶんかは涼しくなったよね。 この夏,雑草抜きに精を出した。スギナを抜いた。戦った,という方が実感がこもっている。地下で根を張る様子は,ま…

松井秀樹にとって野球とは何か。

新聞のスポーツ欄には必ず,目を通す。贔屓の球団,ライオンズとアントラーズの結果が気になるからね。もちろん,スポーツドキュメンタリー記事も楽しみで,背景やら,ストーリーを知る楽しみがある。 先日のスポーツ欄の記事に疑問がわいた。 「部屋に、野…

浅草・ほおずき市にて

おそらく,このためだけに時間を取ることは無い。たまたま,時間が取れたので,寄ってみた浅草寺・四万六千日。 いくつかスナップショットを貼っておく。 どうか,ご覧の皆さんにもご利益があります様に。

震災後の今日,僕は,革靴を買った。

今日,革靴を買った。 オン・ビジネスなので,明後日の月曜から履いていく。バルモラルのストレートチップと,初めてのモンクストラップ。決して,安い買物じゃない。ただ,カジュアル・シューズで通すことの気後れで,大事な場面で「剣先が鈍る」感じに耐え…

金融機関のロビーにお勧めな一冊:「ペコロスの母に会いに行く」を読んだよ。

「映画化・決定!」を,新聞広告だったか,Webで見かけて,釣られた一人です,私も。内容は期待どおり。 内容(「BOOK」データベースより) 62歳の漫画家が描く、認知症の母との可笑しくも切ない日々。著者について 1950年、長崎の斜面の町に生まれ育つ。20…

これはイマドキの女子の成長譚。「和菓子のアン」を読んだよ。

最近,読んだいくつかの本のうち,印象に残った一冊について書いておく。 内容(「BOOK」データベースより) やりたいことがわからず、進路を決めないまま高校を卒業した梅本杏子は、「このままじゃニートだ!」と一念発起。デパ地下の和菓子屋で働きはじめた…

F1に再度,参戦するということより,開いた門戸のF1を維持していることに刮目すべき。

ブログ更新の手を止めたまま,ずっと気になっていたニュース。 ホンダが自動車レースの最高峰、フォーミュラワン(F1)への復帰を前提に、エンジンの設計、開発に着手したことがわかった。2015年からの参戦を目指しており、イギリスの名門「マクラーレ…

感情労働が必要とされる甘えた時代 ー 「督促OL修行日記」を読んだよ。

督促業務というハードワークがある。それにしても,何たるハードワーク…,とため息が出る内容だった。クレーマーに理不尽な応対をされたり,上司から闇雲なパワハラ・モラハラを受けた経験がある方なら,想像できるだろう。そうした暴力の連続なのだから。 …

そのフランクさは,日本語ではない言語が由来だろうか。

ずいぶんと前になるけど,Webで見た記事について。 敬語や丁寧語といったように、相手に合わせて言葉を変えるという点で、僕はとても素晴らしいと思います。イギリスのカスタマーサービスはひどいと過去の記事に書きましたが、こちらでは客であっても対等な…

生きてしまうということ,考えようとすること ー finalvent先生の「考える生き方」を読んだよ。

不思議な読書体験だった,と言っていい。 「本の著者」というのは,有名だけど遠い世界の存在の人で,仮に,話しを聞くようなことがあっても,それは壇上の人であって,オスマシした「よそ向き」の顔をこちらに向けるだけの存在だ。つまり,本の中の人は,あ…

そこに精一杯さがあるか,ということ:角田光代 著「ツリーハウス」を読んだよ。

その他大勢の物語だ。 決して,決然と立ち向かうヒーローや謎を解く主人公が出てくるわけではない。むしろ,ちっぽけな見過ごされてしまう,そこいらの人たちの話しだ。 ただね。決然と立ち向かうことだけが,選ぶべき生き方なのか。謎はすべて解かなくては…

まるでサラリーマン小説。直木賞受賞・小説「等伯」を読んだよ。

業,「ごう」ね。 性,「さが」よりも,負っているものとしての,どうしようもなさ。そんでもって,あー,そこで我慢ができないんだよね,あんたってーは。つくづく,もどかしく,イラつかせる,誰が?って,長谷川等伯ですよ。 小説「等伯」を読んだ。 絵師…

「ピンピンコロリ」がOKで,「さっさと死ねるように」がNGということ

なんで騒ぎになってんだか。 麻生太郎副総理兼財務相は21日開かれた政府の社会保障制度改革国民会議で、余命わずかな高齢者など終末期の高額医療費に関連し、「死にたいと思っても生きられる。政府の金で(高額医療を)やっていると思うと寝覚めが悪い。さ…

「実技」としての「世間で生きる技術」

書評で見かけた本を読んでみようかと図書館で検索すると貸し出し中とのことだったので,同じ著者の本が貸し出し可能。同じ著者ならば,と手に取ってみた。 今野浩著「工学部ヒラノ教授」。 大学人として歩んでいる方々にとっては,興味深く,また,納得した…

年神様をお迎えしているであろう皆様へ

新年あけましておめでとうございます。 私は静かな朝で,これはこれで結構うれしい。朝の雪かきに少し出遅れたかと思ったのだが,隣のおばちゃんと新年のあいさつができた。これでマル,一つ。 年末になり新聞紙上もお正月の解説記事が多く,今までボンヤリ…