2015-01-01から1年間の記事一覧

「アナログ」礼賛もほどほどにせよ,という話し

京浜急行できのう14日(2015年10月)午前零時10分頃、北品川のホームに置き去りにされた電車車掌(21)が、線路沿いの道路を次の駅まで走って追いつくという珍事があった。 置き去りにされた車掌 指令に「行けます」と言い残し猛ダッシュ - ライブドアニュー…

新聞週間とネットで思ったこと

あの池上彰さんと、朝日新聞の長典俊・ゼネラルエディター(GE)の新聞週間を記念しての対談を読んだ。 朝日新聞は誤報騒ぎの後,真面目に取り組みを続けている。 長 一連の問題の反省から三つの基本方針を立てました。一つ目は事実と論評を分ける。二つ目…

「粋な酒呑み三ヶ条」とは

新たなシーズンが始まった「孤独のグルメ5」。皆さん,見てますよね。しっかし,私たちはなぜ,他人であるおっさんの食事風景を見て大喜びしているのだろう。 ところで,前回の放送で次のシーンがあった。 写真の左カドをよおく目を凝らして見ると,そこに…

文科省も認める「二つのこぶ」

3日前の新聞に見過ごしそうな投稿記事があった。 学力調査の実施に際しては義務教育終了時までに誰もが身につけるべき内容を、具体的によりわかりやすく提示することが望ましい。いわば到達すべき目安の明確化だ。そのうえで目安に達しない児童生徒について…

高齢社会に書籍の材質,構造のイノベートが必要ではないのか

今日,年齢を重ねても本を買いに出かけている知人の様子を知った。 知人は,手のしびれがあるいう。もちろん,高齢になれば,皮膚が乾燥してくる。しびれと乾燥,鈍くなる感覚。これは何か。本がめくりにくくなる,ということだ。「本好き」の高齢者の身体状…

美しい風景のオムニバス番組は,もっと知られていい「新日本風土記」

ふと,見入ってしまう番組がある。NHK-BSの「新日本風土記」もその一つ。見始めると,つい最後まで見てしまう。たんたんとした進行。松たか子のナレーション。その土地を切り取る飾らない言葉のトピック。 昨晩の放送は,「那須」。 関東平野の最北端に位置…

イモなストーリー

2006年、中藪さんは男爵の種イモを作っていた10ヘクタールの畑のうち6ヘクタールで、「十勝こがね」などを植えてみた。どれも自分が「うまい」と思った品種だが、東京に送ったら評価は散々だった。1箱(10キロ)が500〜600円。経費も賄えな…

暴力と空気が支配するニッポン

負の連鎖,マイナスの循環,とはよく言ったもので,受け継がれるバイオレスが我々の日常にある,ということだろう。 象印マホービンが3歳から6歳未満の子を持つ400人に調査したところ、52%が子どものころ両親からたたかれた経験を持ち、61.5%が「子ども…

これが,ナマの,そして最後の赤塚不二夫

録画していた番組を見たのは,先日のこと。 9月24日(木) 午後10時〜[BSプレミアム] 「天才バカボン」で知られる伝説のギャグ漫画家・赤塚不二夫。生誕80年を迎える今年、その最後の未完原稿が初公開される。ギャグの奇才・バカリズムが赤塚の晩年に迫る…

スクラムというスポーツ

今朝の日経で,とびきりの記事。 かつてはフォアグラ農家としてフランスでガチョウをたっぷり太らせていた。今はラグビーの原点といえるスクラムを強く、たくましくすることに人生をささげる。ワールドカップ(W杯)イングランド大会に出場中のラグビー日本…

中国経済が,よくわからない。

今日のニュースから。 中国経済の減速について国内主要企業の経営者の64.1%が経営にマイナスの影響を及ぼすと警戒している。日本経済新聞社が27日まとめた「社長100人アンケート」でわかった。現地での販売減や訪日客消費の減少などが懸念材料だ。日本の国…

くずし字を解読できた,ということ

先月,読めないくせに買った風炉先屏風。 古今和歌集からきていることがわかったので,本やネット検索にて,今日は3つの歌を解読。その一つが, 僧正遍照 はちす葉のにごりにしまぬ心もてなにかは露を玉とあざむく <古今和歌集 165> 意味は,「ハスの葉は…

シーチンピンがオバマと会った日に猪木先生の本を読むことにした

今日のトップニュース(ローマ法王のアメリカ訪問もあるけど)。 【ワシントン=山本秀也】米国を公式訪問中の中国の習近平国家主席(共産党総書記)は25日、ホワイトハウスでオバマ米大統領と会談した。オバマ氏は会談後の共同記者会見で、米国が懸念を強…

エアコンな話 now and then

今年も自宅でエアコンのお世話になるシーズンは終わった。北海道とは言え,涼しいだけの夏ではない。夏日,真夏日の日数よりも,最低気温の上昇がずいぶんと堪える。高気密高断熱の住宅が増えたおかげで住宅内の熱のこもり方も以前とは比べ物にならない。そ…

離島を成り立たせる資本再生産と人口

佐野眞一著「旅する巨人」について書いた昨日のエントリーの続き。 現場を歩くこととは何か。そこで,見えることや会った人の話に関心が向きがちだが,そんなわかりやすいことが全てではない。その土地で,人が暮らしてきたこととは何なのか。その経済社会を…

渋沢敬三の言葉 ー 人と社会を見る目

今夏,終風先生こと,finalventさんが,こんなツィートをしていた。 「ブルーフラッグ」、網野さんも言ってたなあ。— finalvent (@finalvent) 2015, 7月 18 網野さんとは,網野善彦。 ブルーフラッグとは,次のエントリーにある。 死なれてみて、網野著作か…

学校のカタチではなく,そもそも教育とは何かが問われるようになるだろう

昨日のニュース。 不登校の小中学生たちが通うフリースクールへの支援のあり方について、文部科学省は法改正も視野に検討し始めた。有識者による初会合が30日に開かれた。現在、フリースクールは国の制度に位置づけられておらず、制度化されれば、子どもを…

「陰膳」って何だべということ

正月の人物紹介記事には,これぞ(!)という人が登場する。今年の顔として,各紙が力を入れるのだろう。 2015/1/5付の日本経済新聞は次のとおり。 石川県を代表する老舗旅館、加賀屋の女将を務める。150人の客室係を率い、旅行専門紙で34年連続首位を続ける…

公文書を巡る動きについてメモ

先週,新聞で目に付いた記事。 「公文書管理の世界の趨勢を見ると現状は極めてお寒い状況だ」。有村治子行政改革相は7日、都内の国立公文書館を初めて視察した。 (記者手帳)地下に眠る歴史 日本経済新聞 (2015/1/8付) 別なニュースソースでは,次のよう…

夫婦におけるイーブン,金次郎とキノ

暮れに読んだ小説。「地域づくりとは」の根源を考えさせてくれる良書で,細々と読み返したい。 そんな「本来目的」とは別に,気になった部分をメモ。夫婦が相手に求めるものの相違とその目線の位置について思うところがあった。 キノは典型的な農家の娘だ。…