「アナログ」礼賛もほどほどにせよ,という話し

京浜急行できのう14日(2015年10月)午前零時10分頃、北品川のホームに置き去りにされた電車車掌(21)が、線路沿いの道路を次の駅まで走って追いつくという珍事があった。


置き去りにされた車掌 指令に「行けます」と言い残し猛ダッシュ - ライブドアニュース


 まあ,ネット大喜利のネタになったこの件,

「アナログ運行指令」だからできた臨機応変
京浜急行は首都圏の鉄道のなかでも遅れが少ないことでは断然トップの会社だ。運行を司っているのはコンピュータによる中央制御ではなく運転指令の職員たちだ。指令区間をいくつかに区切って、主な駅では司令所から電車を目で見ながら人が指令を出している。
その理由を「何か起こったとき、臨機応変に対応できる。ITは順調な時はいいが、ことが起こると、影響が長引く」と説明している。NHKクローズアップ現代」(10月1日放送)がこのところ続く鉄道事故をとりあげた際、「異色」例として伝えていた。車掌の置き去りはまさに臨機応変の実例だった。


置き去りにされた車掌 指令に「行けます」と言い残し猛ダッシュ - ライブドアニュース


「アナログ運行指令」だからできた…,現状はそうかもしれないね。制御システムのプログラマーはトラブル発生時,リアルタイムにコードを改修することはできない。だが,今回の「経験」も制御システムに反映される。より柔軟に,そして桁違いのパラメーターをさばき,利用者の利便性を向上させるようになる。
 今後のITの進歩をなめちゃいけない。