読書感想文「感情の整理術123(ひふみ) 62年現役を貫けた秘訣」加藤 一二三 (著)

 実は多くの著書を持つひふみん。その最新刊。最近,ローマ教皇が来日した際,東京ドームに出向く敬虔なクリスチャン,なんたって聖シルベストロ教皇騎士団勲章を持ってるくらいだからね。
 そんなひふみんが,宗教の要素をなるべく抜いて,考えや実践を中心に語ったんだけど,どうしても聖書由来の言葉が出てくるのはしょうが無い。
 この本,テレビで見るひふみんが,なぜ,ひふみんなのか。言葉を尽くして伝えようとしたり,理不尽に笑われていることを分かっていながら,丁寧であろうとするのかが,わかるのだ。あー,こんな考えや経験がひふみんを作っているのだ,と。
 ひふみんは考えている。心を平和に保つとは,柔和に温和に暮らすとは,勝負のときの心がけとは。天才少年が名人となり,第一線で活躍し続け,驚異的な数字を残した。それには,くよくよせず,感情をさばくことを身に付け,対戦相手側から自分を見る視点を持つことを。
 ひふみんがちょっとわかる一冊だ。


感情の整理術123(ひふみ) 62年現役を貫けた秘訣

感情の整理術123(ひふみ) 62年現役を貫けた秘訣