カタカナ語 旧・Column Kazuhiro 2000

 「はっ」と気づいたときに,これは英語理解が一段すすむきっかけになるのではないかと思ったほどだった。何のことはない。テレビCMのコピー「メイクは,ミーをハッピー」のことでだ。女優 一色紗英が発するこのセリフは,日本語上,「メイク(すること)は,ミーをハッピー(にしてくれる)」なのだが,英語でも語順そのままに「Make me happy (by making)」で,通じる。もっともこのカッコ書きの部分がポイントなのであって主語が違うのだが,「メイクミーハッピー」を覚えるきっかけになったのでないか。
 これに気づいて以来,カタカナ語を気にしだすと,一定の方向性があった。織田祐二の「ガティ」をはじめ,「ゲッチュウ」「ロケンロー」,最近のカタカナ語はアルファベットの文字面を追っかけたものではなく,耳から入る音にもとづいた傾向にある。「話す」「聞く」英語の時代と考えると,いい方向ではないか。
 カタカナ語でこんなことを考えてみた。