読書の効き目


 id:finalvent先生がミンデルという研究者の訳書を紹介されていた。訳者が抱える問題意識を,finalvent先生は,

 端的に言えば、ふたつの問題になるだろう。ひとつは団塊世代の夫婦関係の少なからぬ関係が終わりを迎えているというここと、もうひとつは団塊チルドレンがうまく親になれないことだ。
 あまり強く勧めて失望されてもなんだが、この二点の問題に関心のある人なら本書から得るものは大きいだろうと思われる。(略)ただし、前半はやや精神医学プロパーな話もあるし、一次プロセスと二次プロセスという概念はやや曖昧な部分がある。即効を求めてしまう現代人には、少し忍耐を強いる読書になるだろう。


極東ブログ:人間関係にあらわれる未知なるもの(アーノルド・ミンデル)


なるほど,即効か。

夫婦別れなんていうのはたいていは,片方が直線的に押す。相手も直線的に押す。それでギリギリに来ちゃうと,これはもう参ったよ,ということになっちゃうんですね。だから,男女の間では退くことも知らないとうまくいかないと思う。一般的にはしょうがないんじゃないかな。


p.96 「僕ならこう考える」吉本隆明


なんてのを読んで,へぇ,なんて言うのは「即効」を求めているということだな,きっと。



僕ならこう考える―こころを癒す5つのヒント

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