秘密は安全だし,人を違ったものにするには大いに役立つのですよ。人の内側で力をもつわけね。
秘密を知ることとは,秘密を知っている「自分」になることだ。つまり,秘密の発見は「人を違ったものにする」。
主人公・クローディアは,公になっている「秘密」と出会う。そして,それを解き明かすことを求める。自分自身で謎を見つけ,その謎を解く。その謎や謎解きは,他人からの賞賛の有無ではない。あくまで自分自身のものだ。だからこそ「人の内側で力をもつ」。
課題と達成と言ってもいいのだろう。こっそり,自分自身に課しているものはないですか?そんなあなたの秘密は。
クローディアの秘密・ほんとうはひとつの話 (カニグズバーグ作品集 1)
- 作者: E.L.カニグズバーグ,E.L. Konigsburg,松永ふみ子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2001/12/05
- メディア: 単行本
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