ブログのエントリーを書くように,毎日の中から感じたかけらを話すということ


 何を話せばいいのか,と迷っているとする。たとえば,直接の仕事のアレやコレやの詳しい話し,そんなことは口にしたくないと思っていることだろうし,同僚や上下左右の妬み嫉みも吐いてしまうというのも嫌なことだろう。そうすると,日中の大半の仕事や職場での出来事以外に話題なんて無いよ,と思うことだろう。
 では,何を口にするとよいのか。直接の仕事の中身でなくとも,仕事場でのちょっとしたやりとりでの自分としての発見や思い,感じたこと,つまり,自分の視点や視線を話すとよいのだろうし,共感も得られやすい。口外できないことは多いし,思い出したくもないことは溢れている。しかし,ディテールではなく,「自分はこう感じることがあった」となら話しすることができるのではないか。
 会話とは,自分の時間を相手に開くということであり,その時間を与えるほどあなたのことを考えていますよ,ということだ。そうであるなら,聞いてもらう側としての心得は,客観事実と主観・感情を分離し,気持ちを伝え合うということだ。
 友人・仲間・家族との会話とは,そういうことなのだろう。仕事や職場を離れた中での会話というのは。