いよいよ,次の週末に稽古している社中の新年の茶会・お初釜だ。オープニング・アクトとなる主客のあいさつ。ここが格好よくキマルかが,キーなのだが,なんと,亭主のあいさつを未熟者ながらつとめることとなった。何事も経験だしお稽古だと思ってのぞむわけだが,これに向けて,以下,やり取りのメモ。
- 客一同すべてが席につく
- 茶道口から亭主があいさつにあらわれる。主客総礼
- 正客:「どうぞ,お入りください」「本日は,お招きありがとうございます」
- 亭主:「本日はようこそお出でましくださいましてありがとうございます。ささやかな茶席ではございますが,ごゆっくりお過ごしください」 or 「今日は遠いところをお運びいただきましてありがとうございます」
- 正客:「ありがとうございます。楽しませていただきます」
- 亭主:「ご一同様もお忙しいところをお越しいただきまして……」
- 正客:時候の挨拶,玄関から待ち合いまでの掛け物,道具について尋ねる。白湯をいただいたお礼。(路地やつくばいがあれば)風情や感謝のあいさつ。
- 亭主:お答え
- 正客:「本日のお掛け物は」。(難解そうな場合は)「お読みくだしを」。筆者,表装,由緒伝来をたずねる。
- 亭主:お答え
- 正客:花の名前,花入は作者や窯元,銘。(珍しい場合敷板も)について,たずねる。
- 亭主:お答え
- 正客:(香合が飾られていた場合),風炉の季節〜香合,香銘,塗,木地,作者。炉の季節〜香合,窯元,香銘をたずねる。
- 亭主:お答え
最後の香合については,お香の手前が控えているから省略されることになるだろうが,基本としてはこの流れ。
それにしても,
新しい年が始まりました。年の初めに届く年賀状、いかがでしたか。最近は社内はすぐにお会いするということで虚礼廃止、たまにしか会えない人やほとんど会わない人からの賀状が増えました。普段会わないだけに久しぶりの便りにああ元気にしているのだと嬉しくなります。中学高校の先生やクラスメート、大学のサークル仲間、前職の上司や同僚、習い事の友達、懐かしい名前が並びました。年賀状は自分の軌跡でもありますね。
松も明けて年賀状の時期は過ぎ、これから書くなら寒中見舞い。時候の挨拶も寒さあふれる言葉が並びます。
いいのか悪いのかわかりませんが、やっと冬らしい気候になりました。皆様も時節柄どうぞご自愛下さい。
などと丁寧な時候の挨拶をされたら,どう返したらよいものか。まずはあがらずに余裕をもった受け答えを心がけよう。