マルチチャンネル 旧・Column Kazuhiro 2000

 一昨日のことであるが,阪神タイガースが8連勝した。連勝中に「どうせ,今日は負けるだろう」と思いつつも,野村監督のニタリ顔を見たいと思った(断っておくが,私は松坂が入る前からの西武ライオンズファンだ)。
 「ニューメディア」という言葉が,新鮮さと未来への夢を膨らませるだけの力を持っていた頃,CATVの普及により各家庭で100を超えるチャンネルをとっかえひっかえできるようになると言われていた。今,私の地元CATV局では基本料金で30数チャンネル+既存電波放送,スカパーやディレクTVは,パンフレットの上では100を超えるものの,お勧めパックでは決してその数に届くことはない。現状は,100を手にしている人は極めて希で,それを手に入れたいという人も顕在化していないのが,世の中の気分なのではなかろうか。
 しかし,私は,ほんのひとときでも100chの一つで,阪神タイガースのゲームを見たかった。その時,はじめてマルチチャンネルを求める気分が理解できた。これは移り気なTVウォッチャーの気まぐれに過ぎないし,既存電波放送のソフト編成力の無さでもあるが。
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