公器 旧・Column Kazuhiro 2000

 しばらくこのページのアップをサボっていた。連休という言い訳もあるのだが,はじける17歳のことを,自分の中でどう処理しようかと考えてもいた。しかし,キーボードの上で指を滑らせるのなら,この問題から避けては通れない。「千葉すず」である。彼女のことがずっと頭にあるのである。
 日本水泳連盟のやっかみとひがみ根性が,グロテスクに見事に浮かび上がってきたわけだが,彼らにしてみれば,努力してます・頑張ってますとあからさまにわかる手塩にかけて育てた者を平気で抜き去り,才能だけで泳ぎ切ってしまう千葉を憎たらしく思っていたことだろう。
 だが,世の中にはカリスマは存在し,他を圧倒するのだということを彼らは受け入れなくてはならない。千葉にカメラが向くのは仕方のないことなのだ。それが光り輝く者なのだから。そして,日本水泳連盟は,もう一つ学ばなければならない。もはや君達だけが水泳の全てを取りしきれないことを。これは日本陸連にも,日本サッカー協会にも言えることだ。
 透明性や説明責任が問われるのは,政治や行政の世界だけではないのだ。
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