ごみ収集車が走らない町がある


 昨日に引き続き,14日(水)午後6時台のNHKラジオ第一放送から。
 既に話題としては,旧聞になってしまっていることなのだろうが,私は今回初めて知って「えっ?」と声を上げてしまった。

 その町は,徳島県上勝町だ。
 今回,この町が農林水産省などにより平成18年度バイオマス利活用優良表彰として農村振興局長賞を受け,町の担当者にその取組みを聞く番組を耳にした。

http://mytown.asahi.com/tokushima/news.php?k_id=37000000702040006
http://www.chushi.maff.go.jp/press/1812/061222_a.htm

 取組みの概要は,間伐材等を木質燃料チップに加工し、町内の温泉施設のボイラー燃料に使用。町民参加型の間伐材収集システム構築に向け地域通貨制度を試行というもので,実践そのものとしては「なるほど」と思うものではあっても,腰を抜かすほどではないと思う。
 ただ,この町の見据えている先までの射程距離が長いのだ。そこに驚く。だいいち,あり得ないのだ。

  • 上勝町にはごみ収集車が走らない。
  • 町民が唯一の集積所「ごみステーション」に持参。
  • 高齢者とっては,不便を予想させるが,車を持たないお年寄りのごみは、ボランティアグループ「利再来上勝(リサイクルかみかつ)」が無料で運搬。自分のごみを運ぶついでにお年寄りに声をかけるから、声をかけられた方も気兼ねなく頼める。
  • 集落単位で収集場所を独自に設け、住民が順番に運搬している地区もある。


住民の自発的な活動が町の取り組みを支えることで、ごみは確実に減っているとのことで,なんと,上勝町では、34分別導入後、可燃ごみはそれ以前の3割にまで減少。一般家庭ごみの再資源化率は75%以上に,とのこと。

唖然!

 この上勝町日下公人さんが,料理に添える「葉っぱ(つまもの)ビジネス」の町として語っていたことを思い出すが,そうしたことを含め,トータルの環境戦略としての「ごみゼロ宣言」,2020年までに,「焼却・埋め立てによるごみの処理を限りなくゼロに近づける努力をする」という。


以下,参考URL。変な言い方だが,「あまりに参考になりすぎる」。

http://www.thinktheearth.net/jp/thinkdaily/report/rpt_16.html