親指シフトになったきっかけ


 昔,ダイヤモンド社に「ボックス」という雑誌があった。ビジネスツール系の記事も多かったが雰囲気のいい雑誌で,いまだに15年前の雑誌をとっている。なぜ廃刊になったのか,さっぱりわからない。突然だったし,とても残念に思う(「意地の都市住宅」は大好きでしたよ)。
 この誌面でワープロ専用機(10代はわかんないだろうね)選びの特集がよく行われていて,キーボードでこの親指シフトが絶賛されていたことが,キーボードを親指シフトにするきっかけだった。ワープロの機能としては,OASYSよりもシャープの「書院」の評価が高かった。

 私は,山瀬まみが広告に出ていた機種を買った。彼女どうでもいいのだけど,それしか思い出せない。後輩からは「そのキーボードでは変換や確定はどうするんですか?」と変な質問をされたことがある。それだけ不思議なキーボードということなのだろうけど,いまもそうした印象はそのままなのだろう。当時は,職場の自席に自機を持ち込むのが主流だった。互換性が言われた時代で,職場で出回るメーカーの多さがその職場でのデフォルトを決めていく,わかりやすい時代でもあった。

 親指シフトでいまだに忘れられないのは,オアボケことオアシス・ポケット。ブラウザさえ動けば,UMPCより余程欲しい。そんな人は多いはずだよ。


 一昨日,昨日と,親指シフトのことを書いたけど,全然わかんないという人は,こちら。興味をもたれたら,いまのキーボードをエミュレーションするソフトでお試しあれ。