一昨日,おそらく日本の全世帯に向けて郵便局の民営化の案内が届けられた。
その「ゆうちょ」のページで,「ゆうちょ銀行ではお取り扱いいたしません」の商品・サービスの筆頭に国際ボランティア貯金があった。気になったので調べてみた。
Q1: 国際ボランティア貯金はどうなりますか。
A1: 平成3年1月にお取扱いを開始しましたが、本年10月の日本郵政公社の民営化に伴いその根拠となる法律が廃止されることから、平成19年9月末をもちましてお取扱いを終了させていただきます。
これまで多くのお客さまにご協力いただきましてありがとうございました。
Q2: 寄附金はどうなりますか。
A2: お客さまの口座からご寄附いただくお取扱いは、平成19年9月末(通帳への表示上は10月1日)をもちまして終了いたしますが、お客さまからお預かりした寄附金は独立行政法人 郵便貯金・簡易生命保険管理機構に引き継がれ、寄附金が残っている間は、引き続き同機構においてNGO(民間援助団体)への寄附金の配分を継続いたします。
へー,そうだったのか。
以下,あくまで参考。
○国務大臣(竹中平蔵君) (略)
したがいまして、郵便貯金銀行においても、これまで郵政公社が社会貢献の一環として提供してきたサービス、またそれによって培われてきた信頼感を維持していくということは経営にとっても重要と考えられますので、こうした点を踏まえてしかるべくしっかりとした判断が行われるということを期待をしております。
○参考人(生田正治君) お答えします。
(略)
したがいまして、私はこういう非常に質の高い貢献というのは必ず引き継いでくれるものというふうに思っておりますし、新しい経営陣の新しい経営理論の中に取り入れてもらえるように私も努力をしたい。まあ、まず余り努力しなくてもつないでくれるだろうと思っております。
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 私も郵政大臣のときにこの国際ボランティア銀行を知りまして、これはなかなかいいアイデアだなと。また、多くの方々から喜ばれているということを聞いております。
今企業は、民間におきましても、社会活動といいますか福祉活動といいますか、あるいは文化活動、スポーツ活動、いかに企業の収益だけでなくて地域社会に、あるいは多くの人々に寄与することが必要かということを考えていると思います。義務付けるわけじゃありませんけれども、今あるようなこの国際ボランティア銀行、あるいはこの国際ボランティア銀行に触発されてまた何か別のいいアイデアを開発して、いろんな面で貢献できるような商品が開発されるということを期待しております。
大臣が言おうと,前組織のトップが言おうと,総理大臣が言おうと,不要と思われる商品・サービスをぶった切れるのは,「しがらみを断つ」改革だからこそなせる技ということなのだろう。
なお,国際ボランティア貯金って,なんだべ?という人は,財団法人郵便貯金振興会国際ボランティア貯金普及センターで確認してください。