つまり,牽制球な訳でしょ。「亀井モラトリアム」


 「タイミング,良すぎ」じゃなくて,あきらかに牽制球だと思えば納得のゆく話だと思うのだけどね。まずは,突っ込みどころ満載のこの話。

 中小企業の借入金などの返済猶予(モラトリアム)制度を導入しようという亀井静香郵政改革・金融相の案に対し、銀行界に困惑と反発が広がっている。藤井裕久財務相が亀井担当相の構想の実現性を疑問視するなど、鳩山政権の「閣内不一致」の象徴にもなりかねない状況だ。

 「(銀行が)借り手の立場を考えないから国が口出ししようという話だ」

 モラトリアムの狙いについて亀井金融相はこう説明し、10月の臨時国会で金融機関に中小企業向け融資と個人向け住宅ローンの元本返済を3年猶予させる「モラトリアム法案」を提出する意向を示している。


閣内不一致を露呈、亀井金融相のモラトリアム法案 藤井財務相は実現性疑問視 - MSN産経ニュース


 そんで持って,なんで,こんな話を亀井大臣は飛ばしてるか,と言えば思い当たるのが,

 業績が悪化している消費者金融大手のアイフルは18日、私的整理の一種である「事業再生ADR(裁判外紛争処理手続き)」を利用する準備に入ったと発表した。住友信託銀行あおぞら銀行などの取引金融機関に債務の返済猶予を求め、店舗や人員のリストラを進めることで、経営再建を目指す。すでに認証機関である事業再生実務家協会の仮受理を受け、早ければ24日にも正式に申し込む。消費者金融大手の私的整理は初で、ADRの活用としても最大規模という。

 クレジットカード子会社のライフなども含めた債務残高は約2800億円。今月末から、金融機関に借入金の残高を維持してもらい、返済スケジュールについても延長を要請する方針だ。ただ債務の免除などは想定していない。


アイフル私的整理へ 事業再生ADR活用 銀行に返済猶予を要請 - MSN産経ニュース


のニュース。
 なんで,チワワ会社が返済猶予やスケジュールの延長が受け入れられて,市中の中小企業の債務は普通に取り立てられるんじゃ,と。企業が大き過ぎる?借金がでか過ぎる?金融秩序に混乱を来す?
 中小企業の借金に返済猶予を求めているんじゃないでしょ。消費者金融にモラトリアムすることって,どーよ,と牽制球を投げていると思えば,わかりやすい。と,まあ,勝手に裏読みしているので,どなたか解説してください。