シェアする道を選ぶ


 明日,少人数での学習・情報交換会の講師を務めることとなった。
 と書くと,まるで依頼を受けての大層な役目のようであるけれど,実はこちらから持ちかけて実現することとなったもので,準備にお骨折りいただいた H 姉様には大変感謝している。
 先週,遠方にて講演を聞いて刺激を受けたと同時に,「自分で持っている情報や話題を,自分一人だけのものにしておいてはいけない。共有することで活かされる」と思った。たまたま自分が持っている者だとして,そのことは私を利するわけではない。むしろ,持っている情報や話題やオープンに,そしてシェアしてこそ価値が生まれるのだ,と。そうして話すことを決めた。
 もちろん,私が聞いた講演はこうした情報共有論ではなく,いい話しだったということだけなのだけれど。
 明日は,何度か人前で話したことのあるネタなのだが,初めての客層なので上手く伝わるだろうか,後々シェアしたことが役に立ってくれるだろうか,場を用意してくれた H 姉様の期待に十分答えられるだろうか,など考える。
 もしかすると細かなところで上手く伝わらなかったり説明が十分でなかったりするかもしれない。だけど,大意が伝わって欲しい。そう願う。
 明日に向けて,論語から次の言葉を胸に刻もう。


子の日わく,巧言は徳を乱る。小,忍びざれば,則ち大望を乱る。