では,日本語ができない日本人は?

 日本に入国、滞在する外国人について、政府は1日、日本語能力が高ければ在留期間を従来の3年から5年に延ばすなど優遇する方針を固めた。来年の通常国会出入国管理法改正案提出を目指す。

 高村正彦外相が1月に「外国人にも日本語学習意欲を高めてもらう」として検討を表明。外務省と法務省の検討会が1日に報告をまとめた。


出入国管理法:日本語が出来る外国人を入国、滞在で優遇へ - 毎日jp(毎日新聞)


 日本ができない故の犯罪やトラブルが念頭にあってのことらしいが,日本語と言う言葉を使ってコミュニケーションが満足にできないということになれば実は多くの日本人が,いや,言葉で意思や意図を十分に伝達できないということが問題であれば,これはもう,たいていの人間が日々,直面している問題であって,言葉というものの不自由さの話しなのだ。「片言の日本語」が問題じゃない。
 「日本語能力が高ければ」という条件は,全ての日本人が背負って生きている。そして,それ以上に,「聞き上手」であり,うなずきや間の手,繰り返しといった共感のテクニック,そして質問力,これらのコミュニケーション・スキルの方が,よほど日常で大事なのだけどな。