その「抗う」ってことはさ,なにさ


 昨日のニュースなのだが,これに触れたときから少し調べておこうと思っていた。

 「抗菌加工」と表示された園児用歯ブラシが実際は抗菌加工されていなかったのは景品表示法違反(優良誤認)にあたるとして、公正取引委員会は5日、大手スーパー「赤ちゃん本舗」(大阪市中央区)に表示を改めるよう警告した。


抗菌していないのに「抗菌加工」歯ブラシ、赤ちゃん本舗に警告 公取委 - MSN産経ニュース


で,肝心の「抗菌加工」とは何をすることなのだ。それにそもそも,抗菌とは,

<「抗菌」が定義づけされました>
 ガイドラインで『「抗菌加工製品」における「抗菌」とは「当該製品の表面における細菌の増殖を抑制する』こととしました。
 また、黒ずみ等の原因であるカビ等の「真菌類」は「抗菌」が対象とする細菌には含めないことや、抗菌効果に係る副次的効果(汚れ・臭い・ぬめり等の防止または抑制)等は「抗菌」の中には含めないこととしました。


はい!消費者相談室です。


細菌を増えないようにすること,但しカビの菌は除く,と。その程度の加工のことのようだ。じゃあ,それってどんなものなのか,といえば,

一般的に抗菌剤とは、防腐剤、防カビ・防藻剤、殺菌・消毒剤などを指しますが、近年では細菌の生育を抑制する能力を持つ物質のことを指しており、その種類はアルコール、塩化ベンザルコニウム、イソプロピルフェノール、パラベン、トリクロサンなど数多くあります。


加齢臭の予防方法:抗菌剤 加齢臭の予防・対策ガイド


 加齢臭に限った話しになってしまうのかもだが,こんなもんが使われているのだ。いやいや,待てってば。「抗菌剤とは、防腐剤、防カビ・防藻剤、殺菌・消毒剤などを指します」って,なんだよー,いやだから,結局,菌を抑えるために特化した効果のある何かではなく,結局,殺菌・消毒の効果のあるものを使うってことなんじゃん。
 いや,だからですよ,抗菌に意味無いとかではなくて,抗菌って言葉を使いだした意図って,なんなのだべねって思うわけさ。なんか意味ありげじゃないスか。