治療の発達を純粋に喜びたい2つのニュース


 まずは,これが一つ目。

 東レ星薬科大学は糖尿病治療に使うインスリン製剤を注射ではない手法で投与する技術を開発した。点鼻薬のように鼻に噴霧する。投与したインスリンの半分以上が血液中に浸透することを動物実験で確認した。


インスリンを鼻に噴霧、糖尿病治療注射いらず 東レなど開発
NIKKEI NET いきいき健康


そんでもって,二つ目がこれ。

 パーキンソン病患者の脳にウイルスを使って遺伝子を組み込む国内初の遺伝子治療を実施している自治医科大学で、治療を行った患者6人のうち5人の運動機能が回復した。

 ウイルスの安全性についても確認できたという。症例が少なく、まだ一般的な治療としては使えないが、患者の生活を大きく改善する可能性をもつ成果だ。


パーキンソン病遺伝子治療に光明…自治医科大 : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)


 いずれも,患者の生活が直接向上することになるだけに,技術の確立と普及が望まれる。そうして,これらのような誇らしい結果が出る以前の段階にあるであろう多くの研究に日が当たり,成果につながることを祈りたい。そんな研究に毎日いそしむ研究者に十分な予算と待遇と研究体制を願っている。