かつて,松江藩のお殿様の大農場が旭川にあったということ


 気ぜわしくなったり,いろいろと思わせられることの多い夏の一日,考えてもしょうがないので,以下,メモ代わりに。

 かつて北海道に、松江藩ゆかりの「松平農場」が存在したことをご存じだろうか? 場所は現在の旭川市鷹栖町と隣町の鷹栖町を結んだ一帯。関秀志著「松平農場史」(旭川振興公社刊)によると、広さは1752ヘクタールに及び、小作農約340戸(約1900人)を抱えていたという。


山陰中央新報 - (48)松江藩ゆかりの松平農場


 この1,752haが,どれほど広いかって言うと,


http://www.sanin-chuo.co.jp/photo/0315/5184592033.jpg


僕らの感覚からすると,「あの辺,全部じゃねえか!」。いやはや,さすが殿様。
 それにしても,

 特筆されるのは、小作争議のない模範農場としての名声だろう。第1次世界大戦の後、農村は不況や水害、凶作に見舞われ、大正末から昭和初期にかけて各地で小作争議が多発。全国的な労働運動・農民運動の影響を受け、階級闘争へ発展していく。松平農場は当時、いち早く農地を小作農民らに解放したという。
 このため、昭和12(1937)年に松平農場が幕を閉じた際、地元新聞は「本道(北海道)開拓史に不滅の光輝、刻苦経営42年間の功績」(昭和10年10月31日・小樽新聞)、「松平農場全部解放」(昭和12年6月10日・北海タイムス)と大々的に報じた。


山陰中央新報 - (48)松江藩ゆかりの松平農場


 農場経営の評判の良さからお国柄が伝わってくる。行ってみたいな,松江。松平不昧公のお茶もあるしね。