やはり,地産地消による電気の時代だ。


 現地で起きていること,現地のナマの声に,どれほど早くアジャストできるかが,これからの先のキーだ。どんなマネジメントにおいても,そうだろう。
 三菱自動車・益子修社長の昨日の記者会見の話し。

同社は今回の東日本大震災において、ガソリン不足ということで被災地にEV『i-MiEV』をかなりの台数を送った。「社員がお手伝いを兼ねて現地に行ったところ、東北3県の人から電気自動車が大変役立っているという声を多く聞いた。しかも、日常の生活の中に溶け込んでいるという話だった」

これを聞いて、最初EVはどうかと思っていた益子社長もいたく感動し、「蓄電機能を持っているEVが緊急時に大きな役割を果たしていくことになる」と話す。i-MiEVには一般家庭の1日〜1日半分の電力をまかなえる能力があるが、まだ急速に放電できるようにはなっていない。


三菱益子社長「電気自動車に急速放電機能を追加していく」 | レスポンス自動車ニュース(Response.jp)


先日,「電気自動車が被災地に駆けつけているということ」 と,エントリを書いた。正直,給電網も整っていないのに電気自動車かよ,いぶかしげに記事を見たところ,役立っているという。なるほど,燃料が満たされているうちは内燃自動車も自律自走できるが,その給油が給電以上に途絶えてしまっている中で,電気自動車が大活躍しているわけだ。
 そうした中で,今回のニュースは,電気自動車が給電装置としても役に立っているという,まあ原理を考えりゃ納得の話し。

 間違いない。電気の時代だ。
 大きな力によって,カタチがもとに戻らない可塑性は,社会も同じだ。小さく,たくさんの自立的な給電スポットよるモビリティと給熱の社会に進むだろう。その担い手が,これまでの地域別独占電力会社の形態をとるのかどうか,それはわからないが。