のだめについては,以前に買ったことを書いた。
emifuwaさんののだめってつくづく801ですを読んだ。
千秋がのだめのどこに最も執着しているかと言うと、それはやはり音楽の才能です。でも、のだめはと言うと千秋ハアハアw
この指摘に,同意する。
付け加えると,もう一つ,二人とも,音楽ハアハアwだということも重要だろう。
私が読み進めていて,ストンと落ちていなかったのが,のだめの常識人っぷりが発揮されるシーンだった。
のだめ:いいデス!のだめはもう
チェレスタはRuiが弾けば
千 秋:でも……っ
オレが頼んだのは
おまえなんだから
のだめ:いいから!先輩
空気よめ!
って言ってン
デスよ
のだめカンタービレ 14巻 Lesson 77 p.17
ここで,著者は,のだめに変態っぷりを貫徹させない。むしろ,場を読む常識人として描く。つまり,好きな音楽に対しては(ここでは,ギャRuiの天衣無縫さに翻弄される2人なのだが),謙虚で,かつ正直であろうと姿勢の一つととらえたい。何より,同巻p.20でRuiの弾くチェレスタを苦さと悔しさを混ぜ合わせた表情で客席から見下ろす,のだめのアップが象徴的だ(なんと!のだめが足を組んでいる!)。
パリ編からは,のだめの変態っぷりはアクセントとして使われるようになった。友人の変態キャラが薄くなり(日本人が少なくなって描きにくくなった?),千秋とのだめの成長マッチアップストーリーへと変化しているともいえるのではないだろうか。
- 作者: 二ノ宮知子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/01/13
- メディア: コミック
- 購入: 2人 クリック: 22回
- この商品を含むブログ (552件) を見る