去年の初冬の公演をやはり見にいきゃよかったと反省する


 一期一会だもんな。
 今朝,起き抜けにNHK-BSの「敬老の日・老いと向き合う ハイビジョン特集 立川談志 71歳の反逆児」を見てしまう。参った。CM無し,出てるのは談志,録画できないし気も抜けない。2時間,パジャマで応戦する。

“天才落語家”・立川談志、71歳。若くして名声を確立し、各界を股(また)にかけてきた男が、老いと病に苦悩する中で闘っている。“敵”は、落語を誰よりも愛し、極めてきた自分自身。体は衰え、芸が理想から離れていく恐怖。だが、暴れ続けてきた人生を裏切るような枯れた老境になどしたくはない。落語の神髄を世に残したいとの強烈な自負・使命感を胸に、自らを叱咤(しった)し、反逆者であり続けようとする日々に密着した。


NHK-BSの「敬老の日・老いと向き合う ハイビジョン特集 立川談志 71歳の反逆児」


の番組紹介のとおり,もがいている談志がいた。談志を追うディレクターがいいな,と思った。きちんと談志に問いかけている姿勢のよさが映像から伝わった。こうした人材の厚みがやはり NHK の強みだろう。
 番組の途中で,そういや,老いと立ち向かう仲代達矢NHK は追っていたなと思い出す。セリフが入らない仲代は痛々しくもあり,雄々しくもあった。また,この談志の番組の中で,談志について語る面々が当たり前すぎてつまんなかった。いつまでも志の輔爆笑問題では無いと思うんだが。
 昨年の初冬に談志はわが町へ公演に来ていた。残念ながら見逃した。また,おいで下さるなら,今度こそは見逃さないつもりだ。