ゲルギエフ:俺たちには実力がある。力を磨いておけば将来必ず世界が買いにくる!


 今朝,「NHKラジオあさいちばん」で,小林和夫*1が来日中のロシアの指揮者,ゲルギエフについてロシア大統領選挙に関連させて語っていた。
 このゲルギエフのエピソードとして,

 ゲルギエフレニングラードと呼ばれていたサンクトペテルブルクの大劇場、今のマリインスキー劇場の芸術監督に選ばれたのは、ソ連共産主義体制が行き詰まり、人心が動揺していた時だ。

 特に音楽家たちは自分たちの将来に不安を持ち、動揺して、国外に活路を求めるものが続出していた。そんな時にわずか35歳でリーダーになった彼は、「うろたえるな、俺たちには実力がある。力を磨いておけば将来必ず世界が買いにくる!」と檄を飛ばした。そして事実その通りになった。

 ゲルギエフは今や世界に冠たる大指揮者として認められ、その率いるマリインスキー劇場のオペラもバレエもオーケストラも引っ張りだこである。ロシアの文化の底力を世界に知らしめていると同時に、ゲルギエフの先見性を証明している。


未来を育てる指揮者 ワレリー・ゲルギエフ

35歳とのこと。
 買ってきて,まだ目次を眺めただけの「ウェブ時代をゆく」で,id:umedamochioが「『三十歳から四十五歳』という大切な時期を無自覚に過ごすな」と書かれたいたことが浮かぶ。
 「ウェブ時代をゆく」は,じっくり構えて読みたい。

*1:作新学院大教授というよりも,元NHKロシア特派員と言われる方が僕らによほどしっくり来る