ニオイはイイのか


 カーラジオから「いい梅のニオイが〜」と聞こえてきた。これまでガマンにガマンを重ねて来たが,もう限界である。ラジオに突っ込んだ。良いのは,「香り」じゃないんかい!と。根拠無しに突っ込んではいかんので,手持ちの辞書を引く。

におい【臭】→におい(匂)(4)
におい【匂】(4)(「臭」と書く)くさいかおり。臭気。「すえた−」


広辞苑 第四版


ほらみぃ。ニオイはクサいことじゃん。よっしゃあ,臭気もひいてやる。

しゅう-き【臭気】臭(クサ)いにおい。不快なにおい。悪臭。くさみ。「−が鼻をつく」


広辞苑 第四版


よし!そうじゃろ,そうじゃろ。ニオイはクサいんじゃ。さらに他の辞書でも勢いづけしたろ。

におい にほひ 【匂い/臭い】<

〔動詞「匂う」の連用形から〕

(1)物から発散されて、鼻で感じる刺激。かおり・くさみなど。臭気。〔「かおり」が快い刺激についていうのに対し、「におい」は快・不快両方についていう。不快な場合の漢字表記は多くは「臭い」〕
「花の―をかぐ」「香水の―」「玉ねぎの腐った―」「変な―がする」「薬品の―をかぐ」


匂い 国語辞典 - エキサイト 辞書

におい〔にほひ〕【×匂い】


(略)

[用法]におい・かおり―― 「バラの甘いにおい(香り)が漂う」のように、鼻に感じるここちよい刺激については相通じて用いられる。◇「におい」は良い・悪い・好ましい・不快など、鼻で感じるものすべてについていう。「いいにおい」「アンモニアのにおい」「魚の腐ったようなにおい」◇また、そのもののうちに漂う雰囲気についてもいう。「生活のにおいの漂う文章」◇「香り」は鼻に好ましく感じられるものに限って使われる。「馥郁(ふくいく)たる香り」「香(こう)の香り(薫り)を楽しむ」。また、そのものからおのずから出てくる感じについてもいう。「芸術の香りに満ちた町」

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Yahoo!辞書 - におい【匂い】


あれッ?!「香り=匂い」も場合によってはアリ?そんでもって「匂い≠臭い」なのかい。あいたたた。ヤバっ。キレた俺って,ただのアホじゃん。あ〜,もう恥ずかし。こうなりゃ,語源にもあたろ。

にほひ ニオイ【匂ひ】名 色・艶・香りなどのこのましくすぐれていることをいう。


新版 角川古語辞典


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におい【匂】(3)かおり。香気。狭衣「かうばしき−」。「香水の−」


広辞苑 第四版


失礼しました。