iPhone 3G 発売万歳!なわけだが。
驚いたのは,端末を従来の半額程度に値下げし,日本でも2万円前後で販売するということだ。消費者にとっては喜ばしいことかもしれないが,私はここに「アップルの苦悩」が読み取れると思う。
ほほう。どんな苦悩なのだい。
スティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)はこれまで付加価値を付けて製品を高く売る戦略を取ってきた。今回の決断はその否定行為にも映る。携帯電話における技術革新の波に抗しきれなくなったということだろう。iPhoneの端末が2万円前後になれば,携帯音楽プレーヤー「iPod」も従来の価格では売れなくなるはずだ。日本でもアップルの価値が再考される契機になるのではないか。
iPhone 値下げ → iPod ダメージ → アップル価値再考,なんだそうだ。
キャリアと契約した上で,価値が出て来て,その上,契約によって月々数千円もかかるiPhone と,iTunes に入れてさえしまえば,あとはスタンドアローンで動くiPodとはポジションが全く異なると思うんだけどな。さらに言うとさ,iPhone にしろ,iPod にしろ,圧倒的なデザイン力ですよ。明らかにカッコええじゃん。そして,サードパーティからのバラエティに富んだ製品群。アップルの価値は,そう簡単に揺るがないと思うけどな。
それとさ,インテルMPUを入れてからのMacは安いよ。出井さん,教科書,古くないか。
半導体を内蔵したアップルのiPodが誕生し,ウォークマンのカセットテープを動かす駆動部分がいらなくなったように,21世紀中盤には車もガソリンエンジンではなく,半導体で動いているかもしれない。
「トンデモ」じゃないでしょうか。大丈夫かしら,心配です。携帯音楽プレーヤーは音楽を音声信号として再生し増幅させるためにあるので駆動部分は不要にはなりますが,クルマはタイヤがついているうちは,それ自体が「駆動」です。半導体にエネルギーを蓄積し,またはエネルギーを起こしモーターを回すと言うなら,はあ,なるほど,ですが。もう,これに関してはわからない。誰か教えて!
それにしても,
求められているのは,政府によるこれまでとは全く違う公共投資だ。日本の研究機関のレベルが低いのは,国が研究所を持っていないことに起因する。政府は日本の将来の価値を創出する技術投資に乗り出すべきだろう。個人消費が伸びず,経済の停滞で企業が技術投資に及び腰になっている時期だからこそ,余計に国のサポートが欠かせない。
まったく,ソニーの創業者が聞けば嘆き悲しむセリフじゃないだろうか。「個人消費が伸びず,経済の停滞」が続くのは,個人が夢見る魅力的な新製品を世に送り出して来ないことが原因じゃあないんですかい。それに,確かに国の技術投資は少ないのだろうけど,「国が研究所を持っていない」ですと,筑波に行くまでもなく,日本中にうんざりするほどあると思うんですけどね。「国のサポート」?,トップの気概として,どうなのかね。