市販型EVの話題は,すっかり日常的になった。時代は,HVか,EVか,だ。内燃機関は効率をあげて過渡的に生き残ると見てよいだろう。
次のニュースに触れて気になって思い出したのだが,
日産自動車は7日、千葉市の幕張メッセで今月下旬に開幕する東京モーターショーに、2人乗りの電気自動車(EV)の試作車「ランドグライダー」を出展すると発表した。幅1.1メートルのスリムな車体で、曲がるときバイクのように車体が傾く。混雑した街中での移動手段として提案した。
このタンデム型に乗り込むEV車輌といえば,
ルシオール(Luciole)は現在の車社会が抱えている環境、エネルギー、事故、渋滞の4つの問題を抜本的に解決することをめざして、国立環境研究所が中心となり公害健康被害補償予防協会や民間企業13社が協力して開発した最先端の電気自動車です。
これまでの電気自動車の「遅い、重い、走らない」という評判を一新させるために、コンセプトと技術を新規に検討し、ゼロから車体の開発を行いました。
のルシオール。発表されたのは1997年。もう12年も前のことだ。当時はずいぶんと新鮮に見えたデザインも今は野暮ったくすら感じる。それでも,まったくのゼロから開発されたとされるこのクルマと,今のランドグライダーとはプロポーションがとても近い。
- ランドグライダー:全長×全幅×全高=3,100×1,100×1,415mm
- ルシオール:全長×全幅×全高=3,300×1,200×1,340mm
ルシオールが,その後,どんな経過をたどったのか。ランドグライダーがどんな系譜を持つのかはわからない。だが,ランドグライダーの姿を見て,ルシオールを思い起こすのは私だけではないはずだ。