車名とは,車格とは,いったい。

 

 スバル・インプレッサのコンセプトモデルが発表になった。場所はロサンゼルス。スバルが用意した動画は以下のとおり。これがとてもカッコよいクルマにしあがっているのが,わかる。

 私が気になるのは,標準装備されそうな Eye-Sight でもなく,新型CVTでもない。ボディサイズだ。

同じ3ボックス車として,現行レガシィ B4 も載せてみた。全長はコンセプトモデルがもっとも短く,全高も格段に低い。にも関わらず,全幅は,もっとも広い。また,現行モデルは,全長が短くなっているにも関わらず,ホイールベースが伸びてオーバーハングが短くなってもいる。4ドア・ワイド&ローのクーペボディといってよいのだろう。
 だが,ワイド,このワイドの全幅 1,820mmだが,どれだけの横幅かといえば,


ずらっと,おもいつくままに並べたが,いちばん近いのがアウディ・A4。ああ,そんなものかも,と一瞬思うが,実は,ホンダ・オデッセィやトヨタ・クラウン・マジェスタを超えて,アルファードと1cm差の大きさなのだ。でかいよね。
 フォルクスワーゲン・ゴルフが「5ナンバー枠」以下の1,695mmだった頃から,すでに20年近い時間が経過しているが,インプレッサは,ゴルフよりも後発で(当然だが)スタートしてにも関わらず,このコンセプトモデルは,ゴルフよりも3cmも幅広のクルマとなっている。
 では,このインプレッサをどう理解するとよいのだろうか。これまでのレガシーに対する弟分,WRC出場車の若向き車の位置づけから,フォルクスワーゲンパサートに対するパサートCC,メルセデスベンツSクラスに対するCLSクラスのポジションをスバルは打ち出してきたと見るのが正しいのではないか。
 それ故のこのサイズだろうし,車名の歴史を翻してまで高い車格を与えて高利益車を販売していこうとする思惑なのだろう。
 すべては,そう遠くはない時期に行われる販売開始にて明らかになるだろう。私の読みは当たるだろうか,楽しみではある。