第7回 地アタマ検定

 ただ、なんというか、頭のよい人には2種類あって、天然系、自覚系。天然系はもう仙人みたいもの。ただ、本人は意外な孤独とか持っていることがある。自覚系はちょっとつらい。

頭がよくて何が悪い……そりゃ性格が悪い
finalventの日記


を読んで「頭の良さ」が何とはなしに記憶にありながら,昨日の朝日新聞のおまけ版に,あの佐藤優氏をとりあげた連載を読んだ。

 佐藤はこのとき,鈴木の「地アタマ」のよさに触れる。地アタマとは佐藤によると,学校の成績とは別の,物事の本質をつかむ力だ。

2007年2月24日 朝日新聞 逆風満帆 外務省職員 佐藤優(中)


 私は,初めてこの「地アタマ」なる言葉を知った。これまで,頭の良さを表現しえなくて,もやもやした感がスッキリした。そうなんだよ,地アタマなんだよ!と。で,ググって見ると,まぁ,出るわ,出るわ。既に流通している言葉なのだ。例えば,

 これからの変化の激しい時代に求められる「頭の良さ」とは何でしょうか? 「偏差値的学力」の時代は終わり、これからは「地アタマ」で勝負する時代 です。今回は「WHAT形成力」を生み出せる「地アタマ」の鍛え方を中心 に、「偏差値的学力」との違い、仕事への「はまり方」、そして、それに向 けての組織の対応などを考えます。


地アタマを鍛える --偏差値的学力の時代は終わった
『コンサルティングLIVE組織人事編:高橋俊介』

と,慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授の高橋俊介さんは語っている。こうした人事・人材開発から教育書まで登場する事態になっている。実は,時代は地アタマである。そうなると,俄然,「地アタマ」力を身につけ,測定し隣の奴よりも,同期のあいつよりも地アタマで差をつけるように頑張りだすことになるだろう。また,折角,身についた地アタマを,昨日の,一月前,半年前の自分と比べたくもなるだろう。そうなりゃ,地アタマ検定である。もしかしして,これも,どこかで始まっているのか。