「英語力は本質でない」が「議論するのには話せた方が良い」

 昨日に続いて,道具としての英語の話し。

10日に行われるノーベル賞の授賞式を前に、物理学賞を受ける小林誠日本学術振興会理事(64)、益川敏英京都産業大教授(68)、化学賞を受ける下村脩・米ボストン大名誉教授(80)が8日朝(日本時間8日夕)から、ストックホルム大の講堂で受賞記念講演をした。

 益川さんは、「アイ・アム・ソーリー」と英語を話せないことを断ってから、日本語で講演。小林さんと下村さんは、それぞれの研究成果を英語で話した。


益川さん日本語、小林・下村さんは英語…ノーベル賞講演 : ノーベル賞 : 特集 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)


 英語を話さないからね,まあ,スマンスマンとね。

 「アイ・アム・ソーリー。アイ・キャンノット・スピーク・イングリッシュ(ごめんなさい。英語は話せません)」。益川さんはグレーのスーツ姿で緊張した表情で登壇した。しかし、開口一番飛び出した英語が、会場の笑いを誘って、一気に和やかなムードになった。


「アイ・キャント・スピーク・イングリッシュ」で笑い誘う : ノーベル賞 : 特集 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)


 ジョークとして受け取ってもらえましたよ,と。

8日に開かれたノーベル物理学賞の受賞記念講演を日本語で行った益川敏英京都産業大教授(68)。普段は「英語ができなくても物理はできる」と言い切っていたが、講演後には「英語は話せるに越したことはない」と語り、英語の大切さを認めた。

 益川さんは、ほかの受賞者たちとの意思疎通にも、もどかしさを感じているのか、「科学者ですから、世界中の人間とコミュニケートしないと。英語がしゃべれたら、できたんだけどね」と残念そうに語った。

 益川さんの原稿を英訳し、講演時には舞台の近くで進行に合わせて字幕を切り替えた九後(くご)太一・京都大教授(59)は「物理学に必要なのは数式で創造的に考えること。日本で理論物理学をやるのに、英語力は本質でない」と擁護したが、「海外の研究者と議論するのには話せた方が良いですね」とも話した。


普段は「英語いらぬ」→ノーベル賞講演後「しゃべれたら」 : ノーベル賞 : 特集 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)


 こんだけグローバル化する社会にあって英語っつーのは,ということで益川先生を引き合いに出して考えさせてもらいました。