「変」で一言

 師走恒例となった年の世相を漢字1字で表す「今年の漢字」で2008年は「変」が選ばれた。日本漢字能力検定協会京都市)が12日、清水寺(同市東山区)で発表した。選ばれた理由では、米大統領選で圧勝し、初の黒人大統領となるバラク・オバマ氏(47)を挙げる声が圧倒的だった。キャッチフレーズの「チェンジ」を漢字1字で訳すと「変」。日本の首相の迷走ぶりが目立っただけに、漢字までオバマ氏に影響されてしまったのか?
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 同協会の発表した応募者のコメントでは「バラク・オバマ氏は黒人初の米国大統領になった」(17=宮城県男性)、「オバマ次期大統領の変革の変、変わらないといけない今にぴったり」(40=千葉県女性)、「日本の首相が変わり、米国の大統領も変わった」(39=滋賀県女性)との現象面をとらえたものが多数だったが「米国では民主党オバマ氏が次期大統領に決まりチェンジできたのに、我が国は首相がまたも政権を放り投げ『首相担当者』が変わっただけで何も変わっていない」(36=東京都男性)という日本の首相への厳しい意見もあった。


「変」の理由はオバマ氏「チェンジ」圧倒 - 社会ニュース : nikkansports.com


 さて,この「変」に,こめられた「チェンジ」なのだけど,「チェンジ」がどれほどイイのだ?と言ってみる。オバマ熱にあおられた世界の人々,アメリカ人,オバマ本人とその周辺の人々にケンカを売ってるわけじゃないよ。仮に「変わった」としてみようか,何がどこまで違う状況になると,「変わった」と認めてくれるのか。すっかり,それまでと違う様子になってしまうことだろうか。違うよね。せいぜい,「チェンジ」の気分に乗った人たちが,現状,気に触る部分を感じさせてくれなくなれば,それでいいのだよね。なにが「変わった」か,と振り返ってみれば,気分の話しで,「あの時から『変わった』よね〜」てなもんだ。「何が?」と突っ込んでみれば,たかだか,「いや,ほら,●●が普及したじゃない」と,モノが増えて便利になったと言ってるに過ぎない。
 つまるところ,「チェンジ」って言っても,「アジャスト」や「オプティマイズ」の範囲だよね,と言ってみる。